アウグスト・ザンダー
August Sander
Boxers

1988

ゼラチンシルバープリント なし

24.5×17.0cm

Frame:43.7×37.3cm

本体価格
¥380,000-
国内送料
¥3,000-
消費税
¥38,300-
合計
¥421,300-
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2人のボクサーが立っている肖像写真。腕にはしっかりとした筋肉がつき、ひとりは伺うような目をし、ひとりは笑っている。
アウグスト・ザンダーが写真に収めたヴァイマール期のドイツの市井の人たち。これらの肖像写真は、写真史に残る画期的なものであった。

1928 printed by Gerd Sander in 1988
型押し、裏にGerd Sanderによるサイン、台紙裏にアーカイブラベル

※Gerd Sander(ゲルト・ザンダー:アウグスト・ザンダーの孫)が印刷を手掛けています。

コンディション:良好です。角に軽いアタリ、波打ち、スレ、ところどころにスポッティング(修復跡)が見られますが概ね良好です。作品の上部は台紙に直接貼付されています。

こちらの作品は額装されています。

作品のお届けは1週間から10日となっております。

ABOUT アウグスト・ザンダー

ザンダーは、スタジオで著名人やブルジョワ階級を撮るれっきとした肖像写真家でそれを生業としていたが、スタジオでの撮影とは別に、戸外で農夫をはじめとしたいわゆる小ブルジョワとされる人々を「野外で」「あるがまま」を写すという試みを始めた。これは、それまでのように「スタジオ」で、「著名人・有産階級」を撮影し、修正をいれて「まるで絵画のように仕上げる」ことが常套手段であった肖像写真からのコペルニクス的転回を見せた画期的なことだったといえる。

1920年から21年にかけて、ザンダーは写真にぼかしを入れることで絵画のような風合いを出す手法をキッパリと捨てた。絵画と写真は異なるものであり、絵画のお手軽な代替物としてではなく、写真自体が独自の価値を持つと確信したからである。彼の考える写真の独自性とは、絵画は主観や手業によって対象が歪められることが不可避である一方、写真は被写体をあるがままに提示することが可能だというものだ。

美化の手が加えられていない写真によって、社会全体の構造を捉える目録を作ることーそれが『20世紀の人間たち』が目指したものであったが、ザンダー存命中は印刷されるに至らなかった。
 
ザンダーは『20世紀の人間たち』についてこのような言葉を残している。
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写真は、事物をすばらしい美しさで再現することもができるが、一方でおそろしいほどの真実性をもって再現することもできるし、また、途方もなく欺くこともできる。

私が、健全な人間として、不遜にも、事物をあるべき姿やありうる姿においてではなく、あるがままの姿において見るとしても、これを赦していただきたい。 なにしろ、私にはそうしかできないのだから。

はったりや、見せかけや、わざとらしさのなどの砂糖をまぶした写真くらい、私の嫌いなものはない。
だから私には誠実な方法で真実を語らせていただきたい。われわれの時代について、そして
人間たちについて。

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ダイアン・アーバスやベッヒャー夫妻など、彼がドイツを代表する写真家たちに与えた影響は大きい。


参考資料:『アウグスト・ザンダー20世紀の人間たち:肖像写真集:1892-1952』 グンター・ザンダー編;山口知三訳 リブロポート, 1991

BIOGRAPHY

アウグスト・ザンダー(1876-1964)
ヘルドルフ(ドイツ)生まれ。父は鉱山技師だったが、体調を崩し、以降は農地を耕していた。牧歌的な雰囲気の中で育ったアウグストは、身の回りの風景を描くことに夢中になった。14歳の時に鉱山に入り、ここで鉱山記録の訪れた写真師に出会い、助手をしたことで写真を学んだ。叔父の援助でカメラを手に入れたザンダーは、鉱山や植物を写真に収めていった。

1901年 リンツの写真スタジオで働き出し、4年後にはオーナーとなる。
1909年 ケルンに移り新しいスタジオを始める。
1920年代時初期 ザンダーはケルンの「Gruppe Progressiver Kunstler(進歩的芸術家の会)」に加わった。この頃からヴァイマル期のドイツのすべての職業と階級、生活領域における人々の肖像写真を要覧として秩序づけ、社会構造を提示するという計画を進めるようになる。『20世紀人間たち』と題されたこの計画は、ザンダーの存命中には完成・発表されることはなかった。

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