ロイ・リキテンシュタイン
Roy Lichtenstein
赤と黄色のリンゴ:「7つのリンゴの木版画」より
1983
和紙に木版画 ED.33/60
74×96cm
Frame:90.3×108.5cm
「7つのリンゴの木版画」シリーズ のうちの1点になります。
抽象表現主義的なブラッシュストロークが画面を埋め尽くしながら、その中にセザンヌを連想させるリンゴを浮かび上がらせる作品を、1980年から描き始めました。それをさらに版画に制作し始めたのは1982年のことで、翌年にかけて7点の版画作品を制作されました。
図柄は写真によって木に転写され、手彫りで版を作りあげ和紙に水性のインクを用いばれんを使い刷り上げるなど、日本風の手法が用いられています。
作家自身「落ち着いて洗練された印象を持っている」と評するこのシリーズ作品。ペインティングなら激しい印象を持つブラッシュストロークですが、ここではリズミカルな装飾的要素と化しています。
画面上部に小さなシミが2か所あります。
全体的に緩やかなたわみが見受けられますが、和紙特有の表情になります。
その他の作品状態は良好です。
額状態 : A(美品)
こちらの作品のお届けは、1週間〜10日となっております。
ABOUT ロイ・リキテンシュタイン
ロイ·リキテンスタインはアンディ·ウォーホルと並んで最も著名なアメリカのポップアーティストの一人です。漫画のコマを拡大したかのような作品で有名です。その分かり易いアイコンから熱烈なコレクターが多く常にオークションでも売上高ランキング上位に入っています。日本でも東京都現代美術館が収蔵品としてロイ・リキテンスタインの代表的作品である油彩画『ヘア・リボンの少女』を高額(618万ドル、約6億円)で購入したことが話題になりました。
BIOGRAPHY
1923年 ニューヨーク生まれ
1949年 オハイオ州立大学美術学部で修士号を取得
1951年 ニューヨークで初の個展開催
1960年代 漫画のコマを拡大したような作品を制作
1969年 グッゲンハイム美術館で回顧展を開催
1995年 第11回京都賞(精神科学・表現芸術部門 / 美術(絵画・彫刻))を受賞
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