ルチオ・フォンタナ
Lucio Fontana
Concetto Spaziale Rosso
1968
plastic
29.5×29.5cm
Frame:55.0×55.0cm
目に焼き付くような真紅の光を放ちながらも、部屋に飾るだけで相反するクールな雰囲気を漂わすことが出来る本作品はプラスティック生地をベースとした作品です。サイズの小さいプラスティック作品は、数百万ドル単位で取引されているキャンバス作品と比べるとリーズナブルな価格で取引されています。
海外オークションにおいては同サイズであれば1万ドル前後から2万ドル前後で取引されていますが、あくまでも欧米の市場が中心で日本人にとっては入手しづらい作品となっています。有名でありながらも本物の作品を目にすることが少ない海外作家の作品を好む方はフォンタナの作品がお勧めです。
発売当時に付属の書籍は欠落しています(箱のみ付属)
作品左下部に薄い傷有り。額装付。
本作品のお届け期間は1週間~10日となります。
ABOUT ルチオ・フォンタナ
切り裂いたキャンバスが作品を象徴するアーティストです。現代アートの不可解性を象徴する作品としてメディアでとりあげられることも多いため、何となく印象に残っている方も多いと思います。ミラノの彫刻家の父と、アルゼンチン人の母の間に生まれ、1949年にキャンバスに穴をあけた作品を初めて制作し、「空間概念 CONCETTO SPAZIALE」というタイトルがつけられました。その後のシリーズ・タイトルとなります。眼前に迫ってくる原色のキャンバスに、不気味な裂け目を入れて表現した作品はキャンバスという寡黙な存在に光を与えたといっても良いでしょう。
没作家でもあり作品の特性上、流通する作品数も少なくなってきていることから、作品を入手することも難しくなっており、サイズの大きいキャンバス作品については数百万ドルの価格を下回ることはありません。
BIOGRAPHY
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