ステンレス板にリトグラフなどで使われる印刷用の油性インクを用いて描いています。小さな画面には作品を見ているあなたが、その意思とは関係なく勝手に映り込み、作品の一部になります。描かれたイメージと写り込んでいるイメージのどちらを意識して見るかを選択する時に一瞬視点が移動する感覚を楽しんでください。
「キスシーンは、クリムトの有名な『接吻』のように男女ではなく、生物的に何も生まれない快楽を追求する象徴のイメージとして女性同士のキスシーンを用いました。男性同士のキスシーンでもいいのですが、描いている自分がその関係に入る隙を作らないようにするために、女性同士のキスシーンを選びました。でも、一番は単純に女性同士のキスシーンの方が、見た目に美しく自分の欲望の対象だからかもしれません。」
作家は、一瞬でイメージと現実を行き来する感覚、この時の一瞬ズレる感覚が、説明できないけど面白いと感じています。
サイン有り 裏面に印字
ABOUT 安田 豊
BIOGRAPHY
1979年 福島県生まれ
2002年 東京造形大学造形学部美術学科絵画専攻卒業
2007年 東京芸術大学大学院美術研究科博士後期課程美術専攻修了
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