南桂子作品に多く登場するモチーフのひとつの鳥が可愛らしく描かれた作品です。小さく描かれた鳥の顔の表情が愛おしく感じられます。
時計台の描画が、作品画面の気品をとても印象付けます。
画面下にサイン・エディションの記載有り。
額 : B(若干の傷や汚れがあります)
こちらの作品のお届けは、1週間〜10日となっております。
ABOUT 南 桂子
南桂子(1911−2004)は富山県・高岡市出身の版画家。女学校時代から詩作や絵画制作に親しむ。1945年に上京し、壷井栄、森芳雄に師事する。後の夫、浜口陽三と出会い、40歳を過ぎてから銅版画を始める。1954年から96年までの間、フランスとアメリカで銅版画家として活躍。少女や木や鳥をモチーフとした童話のような世界を描く。
BIOGRAPHY
1911年 富山県射水郡下関村(現在の高岡市中川)に生まれる。
1928年 富山県高岡高等女学校(現在の富山県立高岡西高校)卒業。
終戦後は東京に在住。
壷井栄氏について童話を学ぶ。森芳雄氏に油絵の教えを受ける。
浜口陽三氏の教えにより、版画の面白さを知る。
1953年 渡仏。パリに定住。
1955年 パリ・アンデパンダン展に出品、パリ市買い上げとなる。
1957年 ニューヨーク近代美術館により、版画作品がクリスマス・カード の原画となる。
東京国際版画ビエンナーレに出品、以後継続して出品。
1957年 版画作品がユニセフ(国際連合児童基金)のクリスマス・カード の原画となる。
昭和41年には同機関のカレンダーにも採用される。
1959年 リュブリアナ国際版画ビエンナーレに出品。
1973年 「南桂子の世界 空・鳥・水」出版。(美術出版社刊 詩/谷川 俊太郎)
1982年 サンフランシスコへ移住。
この頃、帝国ホテルの全客室に南桂子の銅版画が飾られ、
同ホテル情報誌表紙など に使用される。
1997年 「南桂子全版画作品集」が中央公論美術出版社から刊行。
2004年 12月1日 逝去(享年93歳)
2005年 「南桂子 追悼展」(ミュゼ浜口陽三・ヤマサコレクション)
2011年 「南桂子 生誕100年記念展」(美術館「えき」KYOTOほか全国4か所で巡回)
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