トーマス・ルフ
Thomas Ruff
Nacht

1993

リトグラフ 43/45

71.0×73.7cm

Frame:81.9×84.0cm

SOLD
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『Night (nacht)』シリーズの緑の光は、ルフが第1次湾岸戦争が始まった1991年、デュッセルドルフにいたときにテレビで初めてああいう緑色の夜景をみました。彼は、テレビが戦争をリアルタイムにヨーロッパの家庭へ放送することにショックを受けました。でも他方では、夜間の完全な闇の中で、我々が見ることを可能ならしめたテクノロジーに魅了されていました。つまりあれは、陶酔とショックの混合物なのだと、またテレビ的覗き見趣味のメタファーであると言っています。
すべての作品が非常にコンセプチュアルであり、それぞれの表現形式は過激なほど異なっています。ルフは常に意識的にスタイルを変える事で、鑑賞者に映像としての影響力について考えて欲しいと考えています。 額装付。

本作品のお届け期間は1週間~10日となります。

ABOUT トーマス・ルフ

いまやドイツ写真界を代表するひとりとなったアーティストであるトーマス・ルフは1958年にドイツのツェル・アム・ハルマースバッハに生まれました。ゲハルト・リヒターなどを輩出したことで有名な名門デュッセルドルフ美術アカデミーでアンドレアス・グルスキー等とともにベッヒャー夫妻に写真を学んでいました。

これまでにルフは大判カラーによるの友人のポートレート、典型的なドイツ人家庭の室内風景、夜空の星、建築物、新聞写真、ヌードなど、トーマス・シュトゥルートやアンドレアス・グルスキー同様にコンセプチュアルな写真作品を制作しています。
また、「我々が今日出くわす大部分の写真は、もうほとんどが本物ではない」という考えのもと、写真の情報としての一面に興味を持ち、デジタルイメージを画像処理した抽象作品や、新聞、古い広告、監視カメラ、3D写真、インターネットからダウンロードされた写真や衛星写真など、他者が撮影した写真を素材にしてイメージを再構築したアナログとデジタルの要素を併せ持つ作品を制作しています。
どのようにして画像処理をしたのか、その構築の仕方は大変興味をそそり、美しい作品となっています。

BIOGRAPHY

1936年 ドイツ生まれ
1977年 デュッセルドルフ美術アカデミー
1992年 ドクメンタIX
1995年 ヴェネツィア・ビエンナーレ参加
2006年 デュッセルドルフ美術アカデミー写真学科教授

2003年からの主な展示歴

2005年、2003年「New Work」デヴィッド・ズウィルナー・ギャラリー(ニューヨーク

2010年、2007年「トーマス・ラフ展」デヴィッド・ズウィルナー・ギャラリー(ニューヨーク

2013年個展「photograms and ma.r.s.」デヴィッド・ズウィルナー・ギャラリー(ニューヨーク

2016年個展「press++」デヴィッド・ズウィルナー・ギャラリー(ニューヨーク

2016年「New Works」は、ラフにとってロンドンのギャラリーでの初個展。

2019「変貌する写真 香港のデヴィッド・ズウィルナー・ギャラリー

2021年 デヴィッド・ズウィルナー・パリでラフ初の個展

2022年 ニューヨークのデヴィッド・ズウィルナー・ギャラリーで新作展を開催。

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