平丸陽子 個展 “呼吸 / breath“ 開催中。11月4日まで。
平丸陽子は、目に見えずとも存在するもの、気配や空気、光をテーマに制作を続けてきました。
当ギャラリーで2回目となる本展では、「呼吸 / breath」と題し、呼吸のように形はないけれど感覚として得るものを視覚的に
捉える試みを発表します。
近年では、透明感のある絵の具を用い、下に置いた色が透けて見える手法をとることで、絵画空間に奥行きを感じさせる作品を多く発表。
根気よく繰り返される筆跡には、そのひとつひとつに微妙な色彩の変化があり、まるでそれぞれが小さく呼吸をする細胞のようにも見えます。
絵画が閉じられたものではなく、空間と呼応し、互いの領域を越えていく。
「絵画が空間に与える影響を意識して制作している」と語る平丸の新作を、この機会にぜひ、ご高覧ください。
▽Photography by Hiroshi Noguchi