柿崎覚 展「響き合う色と光」 開催中。7月8日まで。

本日より Walls Tokyo Exhibition:柿崎覚「響き合う色と光」を開催しています。

この度、Walls Tokyo では2回目となる柿崎覚(かきざき・がく)の個展を開催する運びとなりました。

 

柿崎は1981年東京生まれ。武蔵野美術大学で油画を専攻し、2012年に修士課程を修了。パレットナイフを使用した細やかなタッチで、主に身近にある風景や静物をモチーフに油彩画を描いています。

前回は小石川植物園をテーマに据えての展示でしたが、柿崎は今展で展示される作品を、場所性を超え、光・影・映り込みといった自然現象に着目して制作したといいます。

野外で自然光に映し出される色彩は、現れては消える無限のバリエーションを持ち、外界を映す水面の対称性はまるで永遠にくり返される呼応のように感じられます。

しかしながら、これらを描いた柿崎の絵画を見ていると、彼が捉えようとしているのは光と影が生み出す微妙な色彩の変化や万物の神秘ではなく、自然が織りなす色彩のリズムではないかと思えてきます。

柿崎のいう「光・影・映り込み」を、そのまま「リズム、反響、旋律」と置き換えてみてはどうでしょうか。確かに、下描きはせずに一箇所から描き広げていく彼の描き方は、まるで即興音楽のようです。そして、彼が絵画を選択する前に音楽をやっていたことは、これらの作品と音楽の繋がりを裏付けているといってよいのではないでしょうか。

リズムを刻むようなタッチ、音に包み込まれるような画面、柿崎覚の描き出す世界をこの機会にぜひ、お楽しみください。

 

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