INTRODUCTING ARTISTS
Toko Shinoda
篠田 桃紅
幼いころから書を学び、墨の美しさに触れる。第二次世界大戦後は文字を解体して墨で抽象を描き始めた。約2年滞在した米国で、抽象表現主義の影響を受ける。ニューヨークを拠点に米国各地で個展を開き、東洋の伝統と抽象絵画を融合した作風が高く評価される。帰国後は、書と絵画、文字と形象という二分法に囚われない抽象表現を確立。壁画や壁書、レリーフといった建築に関わる仕事や、増上寺大本堂(東京・芝)の襖絵などの大作を手掛ける一方で、リトグラフや装丁、題字、随筆など、活動は多岐にわたる。
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