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About

高橋 常政

Tsunemasa Takahashi

高橋 常政

なにかを描くのが画家です。なにかとは形、色、階調などです。 画家はそれらを組み合わせて、あるイメージを人の目の前に提示、現前させます。 僕は毎日膨大な量のイメージを消費します。 絵画、映画、音楽、文学、その他。そして僕の仕事は、描くために覚えた方法と消費し感じた、たくさんのイメージとがどんな構造を持つのかみつけることなのです。 あまりに複雑すぎて先はまったく見えません。 (作家コメント「わたしのかたち」『版画年鑑2001』阿部出版より) website⇒https://takahashitsunemasa.com/

Biography

経歴
1949年 東京に生まれる
1972年 講談社フェーマススクールズコンテスト・大賞
1973年 創形美術学校卒業
1974年 渡欧(~78年)。ウィーン派の中心メンバーのエルンスト・フックス、ルドルフ・ハウズナーに師事

主な個展
1974年 青木画廊(東京)
1975年 Galerie am Rabensteig (ウィーン)
1978年 みゆき画廊・銀座
1979年 青木画廊(東京)
1979年 ギャルリーユマニテ名古屋
1981年 青木画廊(東京)
1982年 ギャルリーユマニテ名古屋
1983年 ギャラリーアルシュ・六本木、ギャラリー白・大阪他
1983年 ギャラリー白(大阪)、ホワイトアートギャラリー(東京)、紀伊国屋画廊(東京)
1985年 ギャルリー東京ユマニテ
1990年 ギャルリー東京ユマニテ
1993年 ギャルリー東京ユマニテ
1997年 リトグラフによる「大リーガーの12人」(SPACE 11・銀座)
1999年 「高橋常政の世界」 池田町立美術館(長野)
2011年 ギャルリー東京ユマニテ
2015年 ギャルリー東京ユマニテ
2019年 ギャルリー東京ユマニテ

主なグループ展
1977年 「20 ユンゲハンブルガー」 クンストハウス(ハンブルク)
1980年 「グルッペ5」 ガレリーレピー(ハンブルク)
1987年 「第二回具象絵画ビエンナーレ」 神奈川県立近代美術館
1992年 「IMA『絵画の今日』展」 三越美術館
1995年 「IMA『絵画の今日』展」 三越美術館
1997年 「IMA『絵画の今日』展」 三越美術館

その他
表紙、装丁「ソフィーの世界」、小説「聖書」など多数。劇団四季ミュージカルの舞台装置、衣装デザイン、ポスター制作 雑誌表紙等。

artist profile

現代の画家・イラストレーターとして世界に名を馳せています。1949年東京生まれの彼は、創形美術学校で学んだ後、ウィーン派の著名な画家たちに師事し、ヨーロッパでの活動を経て、帰国後にイラストレーションの世界へ飛び込み各メディアで活躍。

彼の作品は、油彩とテンペラの混合技法によって生み出される鮮やかで、独特の表現が特徴であり、全世界で約2300万部以上を売り上げた小説『ソフィーの世界』のカバー作成など、彼の手がけた作品は数多くの人々に愛されています。

また、画風からは、ユーモアと自由が漂い、型にはまらない独創性が感じられます。それは、仕事に対する全力の取り組みと、長い経験から培われた批判力と寛容さは、他の追随を許さない唯一無二の世界観を生み出しているからです。

現在の効率重視の社会において、彼の作品は回り道することでしか見つからない美しさを示しています。約40年にわたり画家、イラストレーターとして活躍している高橋常政の作品からは、これからも新しい可能性と感動を期待できるでしょう。

 

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Publication

展覧会カタログ『灼熱の砂漠に迷い込みし我はペンギン』

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