Introducting Artists

About

Max Papart

マックス・パパール

マックス・パパールは、フランスの画家・版画家。サーカス団員、鳥、人物、静物、風景などを、陽気なキュビズムスタイルで描いたことで知られています。 1911年フランスのマルセイユに生まれ、幼い頃から絵を描くことに魅了された彼の母親は養鶏業を継いでほしいと願っていましたが、彼は芸術への情熱を貫き、1935年にパリへ渡ってエコール・デュ・ルーヴルで学びました。 第二次世界大戦中にはマルセイユに戻り、レジスタンスとしても活動。町の解放にも貢献しました。戦後、1950年に再びパリに戻った頃には、彼の名声は確立されつつあり、批評家からも高い評価を受け、数々の賞を受賞しました。 また、カーボランダム・エッチング、アクアチント、手漉き紙を用いたテクスチャー表現など、さまざまな技法を駆使して作品に生命を吹き込む高度な版画技術を持つアーティストとしても定評があります。ロベール・デュトルー、モルサン・アトリエ、そして出版者ケネス・ナハンと協力して制作された「マスタープリント」として知られる一連のアクアチント作品は、銅版をエッチングするのに半年から1年かかることもあり、その後、1枚ずつ紙に刷るためにさらに半年を要するという、非常に手間のかかるものでした。 パパールは20世紀を代表する版画家の一人とされ、パリ国立図書館の館長は「彼のアクアチントは、この時代のフランスで制作された最も重要な版画の一つである」と評しています。

Biography

1911年フランス マルセイユ生まれ、1994没。1935年パリへ渡り、エコール・デ・ルーブルで学ぶ。
1965年ベルリン、1967年スウェーデン、1969年イタリア・サンフランシスコ、1972年スウェーデン・カナダ・ニューヨーク・ローマ、1973年ブリュッセル・アントワープ・ローマ・ジュネーブ・バーゼル・メキシコ、1975年スウェーデン、1976年ニューヨーク・スウェーデンなどで展覧会を開催。作品はパリ市立近代美術館、アトランタのハイ美術館、ロンドンのナショナルギャラリーなどに所蔵されている。

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