INTRODUCTING ARTISTS
Eduardo Chillida
エドゥアルド・チリダ
スペイン北部の都市、サン・セバスチャン出身の彫刻家。マドリード大学で建築を学び、1947年に彫刻及び絵画に転向しました。鉄や石、テラコッタの抽象彫刻を多数制作し、特に規模の大きい野外彫刻が知られています。故郷のコンチャ海岸の岩場に設置された鉄彫刻「風の櫛」はその代表と言えるでしょう。1958年にはヴェネッツィア・ビエンナーレの彫刻部門でグランプリを獲得、その他多くの賞に輝いています。また、1959年からはエッチングやリトグラフ、木版画の着想を持ち、挿画本をはじめとする版画作品も多く残しました。チリダ彫刻の真骨頂とも言える鋳鉄の持つ独特の柔らかな地肌と丸みを帯びた輪郭線は、そのまま絵画作品にも生かされています。
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