INTRODUCTING ARTISTS
Claude Viallat
クロード・ヴィアラ
フランスを代表するアーティストの一人であり、1960年代後半フランスの前衛芸術運動である「シュポール/シュルファス」(※)の代表的な作家。 濁りのない鮮やかな色彩を用いて描かれた繰り返しのモチーフは溌剌としていて、洗練された明るさに溢れています。 これまで、フランスやアメリカをはじめとする世界各地で継続的に紹介され、日本では「シュポール/シュルファス」(埼玉県立近代美術館ほか、1993)、「身体と表現 1950-1980 ポンピドゥーセンター所蔵作品から」(東京国立近代美術館・京都国立近代美術館、1996)、「ポンピドーコレクション展」(東京都現代美術館、1997)など。 (※)「シュポール/シュルファス」は、「支持体/表面」を意味するフランス語で、70年代の重要なアートムーヴメントの一つです。1960年代末、パリ五月革命に端を発した政治の季節を背景に、フランスの何人かの若い作家たちは、絵画とその構成要素や制度的側面についてのシステマティックな考察を開始しました。色彩や形態などの形式や、カンヴァスや木枠、絵の具をはじめとする素材、あるいは展示空間や発表方法など、さまざまな要素をめぐって、周囲の作家たちを巻き込みながら、活発な議論と発表を繰り返しました。
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