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Pablo Picasso

パブロ・ピカソ

スペイン生まれの世界的な画家パブロ・ピカソは、その生涯で一万点を超える油絵・デッサンを残し、10万点にも及ぶ版画、その他数百点の彫刻や陶器作品を製作するなど、最も多作な美術家であるとしてギネス・ワールド・レコード(ギネス世界記録)に登録されています。 (およそ1万3500点の油絵と素描、10万点の版画、3万4000点の挿絵、300点の彫刻と陶器を制作。) ピカソは「キュビスム(キュービズム)」と呼ばれる芸術動向の創始者とされ、従来の遠近法(一点透視図法)によらず、異なる複数の視点からとらえた物体の形を一つの画面に描写し、断片化された平面として再構成する独自の表現方法を確立。ピカソの画風は、キュビスム以降も古典的で量感のある母子像を描いた「新古典主義」、「シュルレアリスム」、大作≪ゲルニカ≫にみられる戦争の悲惨さを訴える表現など、常に変化しつづけていました。

Biography

1881年  スペイン南部マラガで生まれる。
      美術教師をしていた父のもと、幼少時代から絵画に非凡な才能を示す。
1900年  パリに定住。ロートレックの影響を強く受ける。
1901-04年【青の時代】
      青は貧困や悲しみを象徴しており、貧民を題材に哀感溢れる作品を制作する。
1905-06年【バラの時代】
      「青の時代」より温かみのある色調で旅芸人やサーカスを主題とした作品を描く。
1907年  キュビズムの記念作『アヴィニヨンの娘たち』を製作。
      ブラックらと共にキュビズムを発展させる。
1937年  ゲルニカ作成。パリ万博スペイン館にて発表する。
1953年  この年より晩年まで、版画や素描を自己表現的なテーマに集中して制作。
1955年  南フランスの陶芸の街、ヴァロリスに移り住む。
1973年  南フランスのムージンの別荘で逝去。享年91歳。

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