ロバート・モリス
Robert Morris
1948年から50年までカンサスシティ大学で機械工学を学んだ後にアートとアート批評などの活動を本格化させる。
モリスの美術は抽象表現主義とは対極的なものであり理論的に構築されたものであると言える。
彼の初期作品、1960年代あたりには徹底的なシンプルさを追求したミニマリスム的な作品が多く見られたが、1960年代後半あたりになるとミニマリスムからアンチフォームという新しい美術理論を確立する。
アンチフォームとは鉛、フェルトやゴムなどの工業製品を使い、それらの素材がなんらかの変化の途上にあるプロセスを重視した表現方法のことである。
こういった作品の創作をする一方で、ダンサー兼振付師である妻のシモーヌの影響で、自身も数々のダンスの振り付けを手がけた。