寺井茉莉子
Mariko Terai
「花を眺めていると、様々な形や、複雑な配色、
発光しているような空気をまとっていることがわかる。
そのままうつしとれない印象を画面に現したい。」
寺井茉莉子は、5年ほど前に活動拠点を東京から長野県駒ヶ根市に移し、制作と発表を続けている。
春には色とりどりの花を愛で、夏は山の濃い緑に囲まれ、
秋になるとリンゴの収穫を喜び、冬にはやがて来る春のための準備をする。
寺井は自然と共に暮らしながら、己が感じたこと見たものをキャンバスに描く。
その作業は、見えたものの姿や本質をより具体的に露わにするだろう。